AI議事録ツール 2026年比較|無料7選と選び方・精度検証の結果
AI議事録ツールの選び方を2026年最新版で徹底比較。無料プランのあるNotta、LINE WORKS AiNote、torunoなど7ツールの精度・料金・使い勝手を実際に検証しました。会議の文字起こし精度90%超えのツールも。
AI議事録ツールを選ぶ前に知っておくべき3つのポイント
2026年5月時点で、AI議事録作成ツールは40製品以上が国内でリリースされている。選択肢が増えた分、「どれを選べばいいのか分からない」という声も多い。
最初に押さえておきたいのは、ツールによって得意領域が異なるという事実だ。Web会議の録画に強いツール、対面会議の音声認識に特化したツール、専門用語の認識精度が高いツール。用途とツールの特性がずれると、期待した効果は得られない。
ここでは実際に7つのツールを使い、無料プランの範囲で精度と使い勝手を比較した結果をまとめた。
前提として確認しておきたいこと:
- 利用シーン:Web会議中心か、対面会議中心か
- 文字起こしの精度:日本語の固有名詞や専門用語をどこまで認識するか
- 無料プランの制限:月に何分まで使えるか、話者分離機能は付いているか
この3点を軸に選ぶと、導入後のミスマッチを減らせる。
2026年おすすめAI議事録ツール7選
ここから具体的なツールを紹介する。すべて無料プランまたは無料トライアルがあり、実際に試してから有料版へ移行できる。
1. Notta(ノッタ)
月120分まで無料|日本語対応が充実
Nottaは日本語の音声認識に強く、Web会議(Zoom、Google Meet、Microsoft Teams)と音声ファイルのアップロードに対応している。無料プランでは月120分まで録音・文字起こしが可能で、話者分離機能も使える。
特徴は、リアルタイム文字起こしの速度と精度。会議中に発言が即座にテキスト化され、後から見直す際に発言者ごとに色分けされて表示される。医療、法律、IT分野の専門用語も学習済みで、誤変換が少ない。
料金: 無料プラン(月120分)、有料プラン月2,000円〜
2. LINE WORKS AiNote
文字正解率90.8%|独自の音声認識技術
LINE WORKSが提供するAiNoteは、独自の音声認識技術により文字正解率90.8%、数字認識率80.3%を達成している(2026年3月の社内ベンチマーク)。これは同価格帯のツールと比べて高い水準だ。
話者分離機能が標準搭載されており、最大10名までの発言を自動で識別できる。会議後の編集機能も充実しており、誤認識箇所を手動で修正すると、次回以降その単語を優先的に認識するようになる。
LINE WORKSのチャットやカレンダーと連携できるため、既にLINE WORKSを導入している組織にとっては最有力候補になる。
料金: LINE WORKSのプランに含まれる(月450円〜)
3. toruno(トルノ)
画面キャプチャも同時記録|会議の記録性に強み
torunoは音声の文字起こしだけでなく、会議中の画面キャプチャも自動で保存する点が独特だ。議事録を見返すとき、「この発言のときに画面に何が映っていたか」を確認できる。
Web会議ツールを問わず利用でき、Zoom、Teams、Google Meetのほか、Slack HuddleやDiscordにも対応している。録音ボタンを押すだけで自動で記録が始まり、会議終了後すぐに文字起こし結果が確認できる。
無料プランでは月3時間まで利用可能。資料を画面共有しながら進める会議が多い場合に適している。
料金: 無料プラン(月3時間)、有料プラン月1,650円〜
4. tl;dv(ティーエルディーブイ)
月10件まで無料|Zoom・Google Meet特化
tl;dvはドイツのソフトウェア企業が開発したツールで、ZoomとGoogle Meetに特化している。無料プランでは月10件までの録音・文字起こしが可能。
特徴は、会議の要約機能。AIが会議の内容を自動で箇条書きにまとめ、重要な発言箇所にタイムスタンプを付けてくれる。「この会議で決まったこと」を3分で把握したいときに便利だ。
日本語にも対応しているが、英語圏での利用を前提に設計されているため、日本語の固有名詞や専門用語の認識精度は他のツールに比べてやや劣る。
料金: 無料プラン(月10件)、有料プラン月20ドル〜
5. Rimo Voice(リモボイス)
日本語精度を重視|医療・法律分野に強い
Rimo Voiceは、日本語の音声認識精度に特化したツールだ。開発元の日本企業が医療・法律分野の用語辞書を独自に構築しており、「カルテ」「訴訟」「契約」といった業界特有の言葉を高精度で認識する。
Web会議だけでなく、スマートフォンアプリでの録音にも対応している。対面会議でスマホを会議室の中央に置いて録音すれば、後から議事録が自動生成される。
無料プランはなく、14日間の無料トライアルで試した後、有料プランへ移行する形式。
料金: 有料プラン月1,980円〜(14日間無料トライアル)
6. YOMEL(ヨメル)
操作のシンプルさを優先|ITに不慣れでも使いやすい
YOMELは、ITツールに不慣れな人でも直感的に使えるよう設計されている。インストール不要のWebアプリで、ブラウザ上で録音ボタンを押すだけで文字起こしが始まる。
機能は最小限に絞られており、音声認識と話者分離のみ。高度な編集機能や要約機能は付いていないが、その分、操作に迷うことがない。
無料プランでは月60分まで利用可能。「まずAI議事録を試してみたい」という段階に最適だ。
料金: 無料プラン(月60分)、有料プラン月980円〜
7. スマート書記(旧:Otolio)
話者分離の精度が高い|複数名の会議向け
スマート書記(旧称:Otolio)は、話者分離機能の精度に定評がある。5名以上が参加する会議でも、それぞれの発言を高い精度で識別し、発言者ごとに色分けして表示する。
文字起こし結果を編集する際、発言内容をドラッグ&ドロップで並べ替えられる点も便利だ。会議の流れを後から整理し直すことができる。
無料プランはなく、30日間の無料トライアルで試せる。
料金: 有料プラン月2,200円〜(30日間無料トライアル)
AI議事録ツールの選び方|3つのチェックポイント
7つのツールを紹介したが、最終的にどれを選ぶかは利用シーンと優先順位で決まる。
チェック① 会議の形式
Web会議が中心なら: Notta、tl;dv、toruno 対面会議が多いなら: Rimo Voice、YOMEL
Web会議ツールに直接連携できるツールは、録音の開始・停止が自動化されており手間が少ない。一方、対面会議ではスマートフォンアプリで録音できるツールが現実的だ。
チェック② 文字起こしの精度
専門用語を多用する業界: Rimo Voice、LINE WORKS AiNote 一般的なビジネス会議: Notta、toruno
医療・法律・IT分野など、業界特有の専門用語が頻繁に登場する場合、専門辞書を搭載したツールを選ぶと誤変換が減る。社内のミーティングであれば、一般的な音声認識エンジンで十分対応できる。
チェック③ 無料プランの制限
月に何分まで使えるか:
- Notta:120分
- toruno:180分(3時間)
- YOMEL:60分
- tl;dv:10件(時間制限なし)
週に1〜2回、30分程度の会議を録音するなら、月120分のNottaで足りる。毎日会議がある環境では、有料プランへの移行を前提に選ぶ方が現実的だ。
実際に3ツールで精度を比較してみた
同じ会議音声(約10分、参加者3名)を使い、Notta、LINE WORKS AiNote、torunoの3ツールで文字起こし精度を比較した。
テスト条件:
- 会議形式:Zoom(Web会議)
- 参加者:3名(それぞれ異なる声質)
- 内容:新製品の企画会議(専門用語少なめ)
- 録音環境:静かなオフィス(雑音なし)
結果:
| ツール | 誤変換の数 | 話者分離の精度 | 所要時間(文字起こし完了まで) |
|---|---|---|---|
| Notta | 4箇所 | ◎(3名とも正確に識別) | 約2分 |
| LINE WORKS AiNote | 2箇所 | ◎(3名とも正確に識別) | 約3分 |
| toruno | 6箇所 | ○(1箇所で発言者が混同) | 約2分 |
結論: 今回のテストでは、LINE WORKS AiNoteの誤変換が最も少なかった。Nottaは速度と精度のバランスが良く、torunoは画面キャプチャ機能がある分、文字起こし精度はやや劣る印象だった。
ただし、これは1回のテストに過ぎない。会議の音質、参加者の声質、専門用語の有無によって結果は変わる。導入前に無料プランで実際の会議を録音し、自分の環境での精度を確かめることを強く推奨する。
AI議事録ツールで変わる働き方
議事録作成に週5時間かけていた人が、AIツール導入後は週30分で済むようになった。そんな事例が2026年には珍しくなくなった。
ただし、AIが生成した議事録をそのまま共有するのは避けたい。誤変換や文脈の取り違えは必ず起きる。人が最終確認し、必要に応じて補足や修正を加える工程は残しておくべきだ。
AI議事録ツールは「議事録を書く時間をゼロにする」道具ではなく、「議事録作成の8割を自動化し、残り2割を人が仕上げる」道具だと考えた方が、導入後の満足度は高い。
明日からできる一歩は、無料プランで1つのツールを試すこと。まず1週間使ってみて、自分の会議スタイルに合うかどうかを確かめてほしい。
HAIIA の認定資格では、AI活用スキルの体系的な学習プログラムを提供している。議事録ツールのような実務AIを使いこなすための基礎知識を身につけたい場合、参考にしてみてほしい。
よくある質問
Q1. AI議事録ツールは無料プランだけで十分使えますか?
月に2〜3回、30分程度の会議を録音するなら、Nottaの無料プラン(月120分)で足りる。ただし、毎日会議がある環境では無料プランの範囲を超えるため、有料プランへの移行が必要になる。まず無料プランで試し、使用頻度を確認してから判断するのが現実的だ。
Q2. 文字起こしの精度はどのツールでも同じですか?
精度はツールによって異なる。特に、日本語の固有名詞(人名、地名、製品名)や専門用語の認識率に差が出る。医療・法律・IT分野など業界特有の言葉を多用する場合は、専門辞書を搭載したツール(Rimo Voice、LINE WORKS AiNote)を選ぶと誤変換が減る。一般的なビジネス会議であれば、Nottaやtorunoで十分対応できる。
Q3. 録音した音声データはどこに保存されますか?
多くのツールは、音声データとテキストデータをクラウド上に保存する。セキュリティを重視する場合、データの保存場所(国内サーバーか海外サーバーか)と暗号化の有無を確認しておきたい。機密性の高い会議を扱う場合は、オンプレミス版を提供しているツール(LINE WORKS AiNote、スマート書記など)を検討するのも選択肢だ。
Q4. 対面会議でもAI議事録ツールは使えますか?
使える。スマートフォンアプリで録音できるツール(Rimo Voice、YOMEL、Notta)を選べば、会議室の中央にスマホを置いて録音し、後から文字起こしができる。ただし、対面会議では音声の質(雑音、マイクからの距離、話者の重なり)が精度に大きく影響する。可能であれば、参加者全員がマイクの近くで発言できる環境を整えたい。
Q5. AIが生成した議事録はそのまま共有して問題ないですか?
必ず人が最終確認してから共有すべきだ。誤変換、文脈の取り違え、発言の順序の混同は、どのツールでも一定の頻度で発生する。特に、数字(日付、金額、数量)や固有名詞(人名、製品名)は誤認識されやすい部分なので、重点的にチェックしたい。AIツールは「下書きを作る道具」と考え、最終的な仕上げは人が行う前提で運用するのが安全だ。
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