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諦めた夢に、もう一度火をつけるための記録。ニュース・記事・レポートで、AIと自己実現の現場を届けます。

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AI 絵本の作り方|43歳が3ヶ月で個人出版した全記録

AI 絵本の作り方を、43歳の初心者が3ヶ月で個人出版まで実践。ChatGPT でストーリー、Midjourney でイラスト、Kindle で販売した具体的な手順と失敗から学んだコツを全て公開。

HAIIA

2026年2月、佐伯さん(43歳・会社員)は自分の絵本が Amazon Kindle に並んだ瞬間、スマホの画面を何度も確認した。「本当に、私が作ったんだ」。

子どもの頃から絵本作家に憧れていた。でも、絵が描けない。専門学校に行く余裕もない。そうやって20年以上、夢を棚に上げてきた。転機は2025年末、SNS で見かけた「ChatGPT で絵本を作った」という投稿だった。

1週目:ChatGPT でストーリーを形にする

「まず、どんな話を書きたいか」。佐伯さんは ChatGPT に向かって、子どもの頃に考えていたアイデアを打ち込んだ。「主人公は小さな雲。いつも空を漂っているけど、ある日、海に降りてみたくなる」。

ChatGPT は 5 分で 8 ページ分のストーリー案を返してきた。文章は少し硬かったが、骨格はしっかりしていた。佐伯さんは毎晩、仕事から帰った後の 1 時間を使って、ChatGPT と対話しながら台詞を調整した。「もっと子ども向けに」「この場面、もっとワクワクする展開にして」。

7日間で、32ページ分のテキストが完成した。

2〜4週目:Midjourney でイラストを生成する

次の壁は、イラストだった。佐伯さんは Midjourney の有料プラン(月額 $10)に登録し、Discord から画像生成を試した。最初の10枚は、思い通りにいかなかった。雲の形が不自然、色が暗すぎる、キャラクターの表情が毎回違う。

「プロンプトの書き方次第で、全然変わる」。佐伯さんは YouTube で海外のチュートリアルを見て、プロンプトに soft pastel colors, children's book illustration style, consistent character design と追加した。すると、ページごとに統一感のある、温かみのあるイラストが生成されるようになった。

3週間で、40枚以上の候補から 16 枚を厳選した。

5〜8週目:Canva でレイアウト、Kindle で出版

イラストとテキストが揃ったら、Canva で絵本のレイアウトを組んだ。Canva の無料プランでも、A4 サイズのテンプレートを使えば十分だった。各ページに画像を配置し、テキストのフォントと位置を調整する。

完成した PDF を、Amazon の Kindle Direct Publishing(KDP)にアップロードした。表紙は Midjourney で生成した画像を Canva で加工し、タイトルとクレジットを重ねた。価格は 500 円に設定。

2026年2月12日、『ちいさな雲のぼうけん』が Kindle ストアに公開された。

初日の売上はゼロ。でも、3日目に最初の1冊が売れた。知らない誰かが、佐伯さんの絵本を読んでいる。そう思うだけで、胸が熱くなった。

できた瞬間、次の一歩が見えた

佐伯さんは今、2作目のプロット作りを始めている。「次は、もっと長い物語にしたい」。AI は道具で、物語は自分の中にある。そのことに気づいた3ヶ月だった。

絵が描けなくても、専門知識がなくても、諦めた夢はもう一度動かせる。必要なのは、最初の1ページを書き始める勇気だけだ。

AI 絵本制作の具体的な手順とツール

佐伯さんが実際に使ったツールと、それぞれのステップを整理する。

ステップ1:ストーリー作成(ChatGPT)

ChatGPT の無料プラン(GPT-3.5)でも十分だが、より洗練された文章を求めるなら ChatGPT Plus(月額 $20)がおすすめ。プロンプト例:「5歳の子ども向けに、16ページの絵本のストーリーを作ってください。テーマは『勇気』です」。

コツ: 一度に全ページを生成せず、1〜2ページずつ対話しながら調整する方が、自分の意図に近い物語になる。

ステップ2:イラスト生成(Midjourney または Stable Diffusion)

Midjourney は月額 $10 から。Stable Diffusion は無料で使えるが、ローカル環境の構築が必要。佐伯さんは Midjourney を選んだ理由として、「Discord からすぐ始められて、コミュニティで他の人の作品も見られる」点を挙げている。

注意点: AI 画像生成ツールの商用利用規約を必ず確認すること。Midjourney は有料プランで商用利用が可能。

ステップ3:レイアウト編集(Canva)

Canva の無料プランで、絵本用のテンプレートをカスタマイズできる。イラストを配置し、テキストを重ね、ページ番号を追加。最終的に PDF でエクスポート。

ステップ4:出版(Kindle Direct Publishing)

KDP のアカウントを作成し、原稿(PDF)と表紙をアップロード。価格設定は、Kindle の最低価格 99 円〜自由に設定可能。ペーパーバック版も同時に出版できるが、初心者は電子書籍からスタートする方がハードルが低い。

初回審査は 24〜72 時間。 公開後は、自分で SNS やブログで告知することで、初動の売上を伸ばせる。

失敗から学んだ3つのコツ

佐伯さんは、3ヶ月の制作期間で何度も壁にぶつかった。その中で見つけた、初心者が知っておくべきコツを3つ紹介する。

コツ1:キャラクターの一貫性を保つ

AI イラスト生成の最大の課題は、「同じキャラクターを複数ページで描き分ける」こと。Midjourney では、最初に生成した画像を参照画像として指定する --seed パラメータを使うことで、ある程度の一貫性を保てる。

コツ2:AI の出力をそのまま使わない

ChatGPT が生成した文章も、Midjourney が生成したイラストも、必ず自分でチェックして修正する。佐伯さんは「AI が作った文章は、どこか他人事っぽい。自分の言葉で書き直すことで、初めて自分の作品になる」と語る。

コツ3:完璧を目指さない

最初の1作目は、実験だと割り切る。佐伯さんも「今見返すと、もっとこうすればよかったと思う箇所が山ほどある。でも、出さなければ何も始まらない」と振り返る。

AI 絵本制作に必要な時間とコスト

佐伯さんの実例をもとに、必要なリソースをまとめる。

項目時間費用
ストーリー作成7日間(1日1時間)無料(ChatGPT 無料版)
イラスト生成21日間(1日2時間)$10/月(Midjourney Basic)
レイアウト編集14日間(1日1時間)無料(Canva 無料版)
KDP 出版3日間(審査含む)無料
合計約3ヶ月$10〜30

初期費用は1万円以下で始められる。佐伯さんは「副業としては、リスクが限りなく低い」と言う。

AI 絵本で収益化は可能か?

佐伯さんの『ちいさな雲のぼうけん』は、公開から3ヶ月で 47 冊売れた。印税(販売価格の約35〜70%)は約 1 万円。「副業収入としては小さいけど、自分の作品が誰かに読まれている事実が、何よりの報酬」。

AI 絵本の市場は、2026年現在も拡大中だ。Kindle ストアで「AI 絵本」と検索すると、数百冊がヒットする。競合は多いが、独自のストーリーとテーマで差別化できれば、継続的に売れる可能性はある。

収益化のコツ: シリーズ化する、SNS で制作過程を発信する、レビューを集める。

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よくある質問

絵が全く描けなくても AI 絵本は作れますか?

はい、可能です。佐伯さんも「小学校の図工が苦手だった」と話すように、イラストのスキルは不要です。Midjourney や Stable Diffusion などの AI 画像生成ツールを使えば、プロンプト(指示文)を入力するだけで、絵本クオリティのイラストが生成できます。重要なのは、どんな絵を描きたいかを言葉で説明する力です。

AI で作った絵本は著作権的に問題ないですか?

AI 生成コンテンツの著作権は、2026年現在も議論が続いていますが、基本的に「人間が創作的な選択と編集を加えた作品」には著作権が認められる可能性が高いです。ただし、使用する AI ツールの利用規約を必ず確認してください。Midjourney の有料プランは商用利用が可能ですが、無料プランは商用利用が制限されています。

初心者が最初に選ぶべき AI ツールは何ですか?

ストーリー作成なら ChatGPT(無料版で十分)、イラスト生成なら Midjourney(月額 $10)がおすすめです。Midjourney は Discord から簡単に始められ、他のユーザーの作品も参考にできるため、初心者でも迷いにくい設計になっています。レイアウトは Canva の無料版で対応できます。

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